池袋にある自由学園の明日館 講堂へ出かけた。
(2008.10.22 デュオ 音の恵 [おとのえ] ブルージュ国際古楽コンクール 第1位受賞記念コンサート)
有名な明日館(みょうにちかん)はフランク・ロイド・ライトの設計。1921年(大正10)完成。講堂は遠藤新の設計、昭和2年(1927)完成。どちらも国の重要文化財に指定されている。
自由学園の周辺の路上を歩いていて、「なぜかここは知っている。来たことがあるのはなんでだろう」とさんざん考えてみてわかったのだけれど、高校生の時に一時期通っていた予備校が自由学園の近所にあったのだった。池袋の駅の周辺は当時と比べたら大きく変わってしまったけれど、駅から少し離れたあたりの雰囲気は当時とそんなに変わった感じがしなくて、ちょっとなつかしかった^^
芸劇前で古書まつり。
「デュオ 音の恵(おとのえ)」という若い古楽デュオのリサイタル。
(ヴァイオリン:山口幸恵、フォルテピアノ:七條恵子)
ステージの上ではなく、客席と同じ高さでの演奏。
かなり前で聴いたけれど、ふだんでかけるホールでのコンサートとはまた趣が異なって、心地よい時間を過ごせました。こういう施設で木製の長椅子というのは今の時代、ちょっと珍しいかも。
とっくに取り壊されてしまったけれど、私の小学校にあった講堂がちょうどこんな感じだったので、なんだかなつかしかった。そちらは大正頃の建物だろうか。でもこんなにモダンな建築ではなかった。(歴史的建造物なのに知らないうちに取り壊されていたので、後で知ってびっくりした…)
子供の頃のことまで思い出せた、不思議な空間での、心に残るあたたかいリサイタルでした。(このデュオはまた聴きたい)
講堂の外観。
こちらは明日館。
※写真ページのリニュアールに伴い、旧「小さい写真帖」から転載しました。(2016.02.11)
旧「小さい写真帖 34」(2008.12.28 掲載)